美術館と絞り体験 京都絞り工芸館 http://shibori.jp 本文へジャンプ


「祇園祭」「大文字」「鞍馬火祭」・・・京の伝統行事を絞りで表現 

京の町を燃えあがらせるまつり

千年の歴史を越えて繰り広げられる京の祭。
厚い信仰に支えられ、苦難を乗り越え再興された「京の祭12ヶ月」を京鹿の子絞りを駆使し、約1年がかりで完成させました。


1月  蹴鞠始め(下鴨神社)
平安初期には宮中で儀式化されていた蹴鞠は、その後も御所の伝統芸能として伝承されてきました。
この日は、伝統衣装に身を包み蹴鞠を披露します。
蹴鞠始め(下鴨神社)


2月  節分(盧山寺)
廬山寺の追儺式鬼法楽(ついなしきおにほうらく)は通称鬼踊りと呼ばれ、これに登場する鬼は人間のもつ三毒、つまり貪欲・怒り・愚痴を表現しています。
この三毒を運勢の変わり目といわれる節分の日に追い払い、開運をはかり新しい節を迎えるという法会行事です。
節分(盧山寺)


3月  お松明式(嵯峨清涼寺)
京都三大火祭の一つ。約7mの高さに組まれた大松明は三基組み立てられ、それぞれ早稲(わせ)・中稲(なかで)・晩稲(おくで)と呼ばれます。
そしてその火の勢いで、今年の農作物の豊凶を占うとされています。


4月  壬生狂言(壬生寺)
節分会の期間中、素焼きのほうらくに家内一同の年齢や願いごとを書き、奉納すると、四月の壬生狂言「ほうらく割り」の演目中に割られる。これにより災厄を落とし、願いごとがかなうとされています。 壬生狂言(壬生寺)


5月  葵祭り
京都三大祭の一つ。葵祭には1400年の歴史があり、日本の祭の中で最も優雅で古趣に富んだ祭として知られており、平安中期の貴族の間では、単に祭といえば葵祭のことをさすほど有名でした。
賀茂祭が葵祭と呼ばれるようになったのは、江戸時代1694年に祭が再興されてのち、当日の内裏宸殿の御簾をはじめ、牛車(御所車)、勅使、供奉者の衣冠、牛馬にいたるまで、すべて葵の葉で飾るようになったためとされています。
葵祭り


6月  竹伐り会式(鞍馬寺)
鞍馬寺の故事に由来した行事で、青竹を雄蛇に見立てて伐るというものです。
江戸時代の中頃から、近江・丹波の両座に分かれて伐る早さを競い、勝敗によりその年の両地方の豊凶を占うようになりました。
竹を伐る人の装束は昔の鞍馬寺の僧兵の姿で、腰に南天の葉をたばさむのがしきたり。南天は「難転」、災難を吉事に転ずる意味と大蛇退治の毒を消す意味を持っています。
竹伐り会式(鞍馬寺)


7月  祇園祭
京の三大祭
京都の三大祭りと呼ばれる「葵祭」「時代祭」そして「祇園祭」。なかでも祇園祭は、お囃子の音が軽やかに響き渡る宵山から、七月十七日のクライマックスである山鉾巡行まで、連日京の町を祇園祭一色に染め上げます。
コンコンチキチンのお囃子の独特の音色を聞きに来た多くの観光客で賑わいます。そして山鉾巡行最大の見せ場、「辻まわし」では一際大きな歓声があがります。かわいらしい、お稚児さんも見どころのひとつです。
祇園祭の発祥は、もともとは京都に蔓延した疫病を鎮める為の祭であったといわれています。それが次第に京の町衆の祭り、そして今では京の夏の風物詩となって親しまれているのです。
鉾を彩る華麗な装飾も見どころのひとつ。一枚ウン百万、ウン千万円の織物が施されています。また、駒形提灯のともる宵山の屏風祭りには、各山鉾町の家々が家宝の金屏風の前に檜扇の花を涼しげに生けてお披露目します。


8月  大文字送り火
もっともよく知られているのが東山如意ケ嶽の「大文字」ですが、そのほかに金閣寺大北山(大文字山)の「左大文字」、松ヶ崎西山(万灯籠山)・東山(大黒天山)の「妙法」、西賀茂船山の「船形」、及び嵯峨曼荼羅山の「鳥居形」があります。これらは16日夜、相前後して点火されます。


9月  観月の夕(大覚寺)
9世紀初め、嵯峨天皇が大沢池に船を浮かべて遊んだことが始まりと言われています。
夕刻より満月法会が行われ、月を望む場所に設けられた祭壇に供物を供え、農作物の豊作と人々の幸せを祈願します。


10月 鞍馬の火祭(由岐神社)
由岐神社はもともとは御所に祀られていましたが、都の大地震や平将門の乱などが相次いだ天慶時代に朱雀天皇が御所の北方にあたる鞍馬の地に、天下泰平と万民幸福を願って造営させました。
遷宮の際には葦で松明(たいまつ)を作り、道々にかがり火を焚いた中を、神道具を先頭に大行列が続きました。これが今も伝わる鞍馬の火祭のはじまりです。


11月 曲水の宴(城南宮)
平安時代の装束を身につけた歌人が、羽觴(うしょう)とよばれる盃が流れくるまでに詠んだ和歌を短冊にしたため、盃を取り上げてお酒をいただきます。
宴の間には静々と白拍子の舞も披露され、風雅な雰囲気をいっそう盛り上げています。


12月 おけら詣(八坂神社)
神前に捧げた浄火をかがり火(をけら灯篭)として焚き、このをけら火を吉兆縄に点火して、消えないように回しながら持ち帰ります。
神前の灯明や正月の雑煮を炊くときの火種として使うと、ことし一年、無病息災でいられると伝わります。